日本初の“軽空母”が誕生
増強される海上兵力
東洋経済オンライン4月 3日(金) 15時21分配信 / 国内 - 政治
ついに空母を配備する日本(撮影:鈴木紳平) 「君が代」の演奏とともに、国内最大となる「軍艦」の船尾に旭日旗が翻った。
新型護衛艦の名は「ひゅうが」。全長198メートル、最大幅33メートルで、基準排水量は1万3500トン。就役中の「こんごう」の7250トンと比べて排水量は一挙に2倍となり、大型ヘリコプター4機が同時に着艦できる。3月18日、IHI子会社のアイ・エイチ・アイマリンユナイテッド横浜工場で正式に海上自衛隊に引き渡された。
ひゅうが=日向は、神武天皇の東征がここから始まったことにちなみ、日本海軍の発祥の地とされる。命名に防衛省の思い入れの深さが見て取れるが、特筆すべきは大きさだけではない。これまでのDDH(ヘリコプター搭載の対潜水艦作戦用の駆逐艦)と違い、甲板の端から端まで離着陸の障害物がない。形状としては空母と同じ、初の「全通甲板型」となる。