子どもたちに事実を伝えたい
平和のための戦争展を開催 福岡
「平和のための戦争展ふくおか」(同成功させる会主催)が23日、福岡市のアクロス福岡交流ギャラリーで始まりました。28日まで。
22回目となる今回は、憲法公布70年にあわせ、現憲法と自民党改憲草案の比較や安保法制の問題点をパネル展示。沖縄の基地のもとでの人権侵害、日本軍「慰安婦」や治安維持法など戦時の人権についても取り上げています。
前回、後援を拒否した福岡市は今回、後援を承諾しましたが、特定の主義主張の活動が行われた場合、取り消しや次回以降の不承諾の理由にするとしています。石村善治運営委員長は「後援拒否が問題化した前回は、これまで以上に市民の参加があり、関心の高まりに市も無視できなくなった。取り消しで自主規制を強制する態度は憲法違反の可能性すらある。われわれの方針は変わらないと今後も意思表示を続けたい」と語りました。
展示を見た長崎県佐世保市の山近節子さん(56)は、「事実を知って考えていかなければいけないと感じた。父母から聞いた空襲や引き揚げの体験を子どもへと伝えていきたい」と話しました。
(2016年08月26日,「赤旗」)