国民主権に立ち、投票法案考える
法案の問題点などについて話すパネリスト=和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館で
憲法改正の手続きを定めた国民投票法案についてのシンポジウムが3日、和歌山市伝法橋南ノ丁の市民会館で開かれた。和歌山弁護士会の主催で、約50人が参加した。
まず同弁護士会の会員が「憲法改正の際、国民投票法案は大きな意味を持つ。国民主権の原点に立って考えていきましょう」とあいさつした。
続いて大阪弁護士会の笠松健一さんと、毎日新聞論説委員の鈴木敬吾さんのパネルディスカッションがあり、憲法調査推進議員連盟が01年に作成した国民投票法案の問題点について話し合った。
両氏は、新聞、雑誌などのメディアに関して定めた同法案の69~71条に言及。新聞、雑誌の「虚偽報道等の禁止」を定めた69条について、笠松さんは「虚偽かどうかは本質的に判断できない。ある種の検閲だ」と批判した。
asahi.com-wakayama-2005年12月05日