巨大なヒトラー壁画で謝罪
人権団体の抗議を受けて タイの名門大学
【バンコク=時事】タイの名門校チュラロンコン大学でスーパーマンやバットマンなどのヒーローと並べる形でナチス・ドイツ総統ヒトラーを描いた巨大な壁画が展示されていたことが分かり、同大はこのほど、「深い遺憾の意」を表明する謝罪文を公表しました。
同大などによると、問題の壁画は卒業式当日に芸術学部前に設置されていました。反ユダヤ活動を監視する米有力人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターはホームページに、ヒトラーの絵の壁画前でナチス式敬礼のポーズを取る卒業生とみられる女性の写真を掲載。同団体は「激しい怒りを覚える」と抗議しました。
チュラロンコン大は同センター宛ての謝罪文で、壁画を制作した学生グループを口頭で注意したことを明らかにするとともに、「この種の事件が二度と起きないよう全力を尽くす」としています。
2013年07月25日,「赤旗」