迫られている課題を母親大会で
木村康子
先日、埼玉県加須市の騎西高校をぺ訪ねました。ここには福島県双葉町の方々が原発事故のため、強制的に移住を強いられ、現在一〇〇〇人ほどが共同生活をされています。
子どもたちはここから学校に通っています。「双葉町役場埼玉支所」として職員も一緒です。
この日はちょうど俳優の西田敏行さんが大勢のスタッフとともに見えていて、特製のTシャツを居住の皆さん全員にプレゼントされていました。
騎西高校は数年前、廃校になった学校です。周囲は広々とした田んぼで農村風景が広がっています。移住してからもう3ヵ月、でも役場の職員は「見舞いや激励のイペントが毎日裁ききれないほどでありがたい。でも町に帰る見通しは近々には立てられない」と。ハローワークの案内もたくさん張りだされていますが、先行きが見えない中での仕事選びはとてもむづかしいと、「住民」の方はつぶやいていました。
「なぜ、どうして? これからどうする?」日本中が迫られている課題を、今年の母親大会でたくさん話し合いましよう。(日本母親大会実行委員会代表委員)
2011年7月15日不屈中央版 No.445(3) 1989年5月8日(毎月15日発行)