不屈の多喜二を語る/墓前祭と集い/小樽
北海道小樽市の奥沢墓地で20日、大雪を踏み固めてつくった雪道を94人の人々が歩き、小林多喜二の墓前にカーネーションを供え、多喜二の業績をしのびました。
日本共産党道委員会の青山慶二書記長、道治安維持法犠牲者国賠要求同盟の宮田汎会長のメッセージに続き、あいさつに立ったフェリス女学院大学の島村輝教授は「組曲虐殺を書いたのち、亡くなった井上ひさしさんとともにここに来たかった」と述べ、不屈を貫いた多喜二を語る夜の集会にのぞみました。
集いには280人が参加。来賓のシカゴ大学教授ノーマ・フィールドさんと九条の会の小森陽一東大大学院教授も連帯のあいさつをしました。
島村氏は、スライドを使って、多喜二の「草稿ノートから見る文学の生成…多喜二と井上ひさし」と題して講演。ソプラノ歌手の清水紫さんの熱唱とあわせ、参加者は共感の拍手を送りました。
(2011年02月25日 しんぶん「赤旗」)