過去の歴史の事実の重み
新日本婦人の会会長 高田公子
「戦前命がけで侵略戦争に反対した人たちがいた」「戦後の新しい日本の出発は日本国憲法」が、私自身の活動の原点。2000年「日本軍性奴隷性を裁く女性国際戦犯法廷」での審理や戦争での戦争責任を明確にする市民・女性団体による裁判での元「慰安婦」の人たちの証言に衝撃を受け、韓国のナヌムの家を訪間。消しさることのできない過去の歴史の事実の重みと、日本軍の犯した罪の大きさにしっかり向き合って改めて日本国憲法を守りぬく決意をもう一度深く胸に刻みました。
あれから10年、被害者への謝罪と補償は実現していません。しかし国の枠をこえて連帯運動は広がって、日本や韓国、米国などで立法解決を日本政府に求める国際署名がすすめられ、61万人分を政府に提出。民主党は野党時代、戦時性暴力被害問題の解決促進法を国会に提出していたのに、政権をとったとたん、後ろ向きになってています。自民党政権以上に「目米同盟の深化」をうたっているいま、改めて私たちの頑張りを求められていることを痛感しています。
不屈 中央版 №441 3面 2011年3月15日(毎月15目発行)