生きることの意味を心にきざむ
ドキ・メンタリー映画
「弁護士布施辰治」
監督・脚本池田博穂
「帝国日本による植民地経営、戦争による他国の収奪、国内での思想・基本的人権の圧殺といった、日本の近代史に連綿と重くのしかかっている負の問題にことごとくに、このように正面から立ち向かった一市民がいたことに驚き、また喜びを感じる……」
昨年9月以降、上映会は韓国を含め40カ所を超え、さらに全国で上映会が計画され、熱い感想が全
国から届けられています。
治安維持法下、人権を擁護しただけで生命を危険にさらし、弁護士資格をはく奪され、愛息を獄死さ
せられつつも、「世界中に一人だって見殺しにされて良い人類などいない。生きべくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために」
と生涯を貫いた弁護士布施辰治。韓国併合に反対し、朝鮮人の生存・人権を体を張って守り、自由法曹団や救援会、借地借家人組合などを結成して民衆を激励し続けた弁護士布施辰治。
本映画は、日本の忘れてはならない過去と誠実に向き合い、未来を語り合う多くの人々に、心をこめてお贈りする映画です。
ぜひ一人でも多くの方にご覧いただきたいと願っています。
(プロデューサー吉村広重)
朴烈、金子文子事件法廷と布施弁護士
2011.02.15 不屈中央版 №440 8面