2003年「不屈」バスツアー in 長野
バスツアー感想文
「不屈」バスツアーは、山宣の墓が50余年も農民の団結によって守られたこと、無言館では長野県知事選前に2,3日滞在した折、館長窪島誠一郎氏から、戦没画学生が鮮血で書いた「死にたくない想い」を耳にしたが、年を経てこんどは目に焼き付けることができた。
伊藤千代子碑は、高天原(たかまがはら)勢力の国盗り支配に抵抗し抜いた神、タケミナカタが封じ込められた州羽(諏訪)平野が一望できる高台にある。1928(昭和3)年2月、千代子日本共産党に入党。治安維持法の野蛮な弾圧を受け、翌年9月24日、24歳の若さで生涯を閉じた。
最初訪れた上田市は正に歴史と文学の町でした。宿泊した旅館のご主人による1時間余りのスライドは、具体的で要点を得た解説とともに、文化的にも、歴史的にもレベルの高い価値あるものでした。
「不屈」バスツアーは、Fさん、Uさん、Hさん、Mさん、Uさんのみなさんや運転手さん、現地協力各位の善意と誠意に支えられ、宣治ねむる安楽寺を訪ね、また、旅館「つるや」のご主人みずからのスライドで語られた別所温泉周辺の地域史や常楽寺住職の農民運動への話に感銘を受けた。善光寺の南向きと対称の北向観音には、庶民の厄よけ札があふれ返っていた。
バスツアーにつきもののカラオケは、Kさんの歌唱リードがあったが、圧巻は、上野寿雄さんのプロ級の歴史探訪解説ガイドと雑賀南後援会『はまかぜ』の強制連行の実態や「日中戦争女性史」を2枚読み切られた引地秀世さんの朗読などであった。
国賠同盟和歌山県本部は人材多く、意気盛んなりである。さあ、我ゆかん。会員拡大、署名達成である。
和歌山東支部 H・K 「不屈」和歌山県版№147号掲載記事から