各地の総会・大会に見る特徴 第3回
「戦争展」の成功をめざして
新潟県本部
第二七回新潟県本部大会が七月二十五日開かれ、参加者は三五名。
主な議題である「平和のための戦争展」開催の件で実行委員長は「いま田母神らが昭和の戦争を正しい戦争だったとして、国民への浸透を画策している。この阻止が緊急の課題であり、『平和のための戦争展』の開催が必要です。呼びかけ開始から二カ月、資金面は約五〇%の目標を達成しました」と述べ、多くの方々から賛同の意見が述べられました。
新潟県本部会長の小林与蔵氏が退任され、新しく藤尾彰氏(元新潟大学教授)が就任。八月新潟市、上越市開催の「戦争展」を軸に、国賠署名一万五千筆、会員四〇〇名達成を決定しました。(遠山武)
結成二五周年記念と映画「鶴彬」
茨城県本部
県本部結成二五周年を迎えて、七月十八日、第三回県本部総会を開催。来賓挨拶で日本共産党代表が総選挙と県知事選の勝利のため全力でたたかうと強調。討論の中では、①情勢では、海賊新法が自衛隊の海外派兵の恒久化をねらっていること。命とくらしを守る上で、憲法二五条が今ほど大事な時はないと強調。②出足早く取り組んだ五〇万国賠署名は、総会までの第一次節目標一〇〇〇に対して五一七人の成果をあげ、「まず会員が五人、十人の署名を」のよびかけに一三人が応えてくれました。③「スペインの記憶法」について学習と署名に生かそうと確認。④国際自由権規約と女性差別撤廃条約の選択議定書批准の署名運動を
新しい課題としてとりくむ。⑤「蟹工船」の上映運動の成功をふまえ、映画「鶴彬ーこころの軌跡」の県内五ヵ所の上映を県本部結成記念事業として成功させること。茨城映画センターの代表(会員)が上映の意義の訴えは画期的なことでした。(久保田俊雄)
百歳の犠牲者も参加して
石川県本部
出席四〇名、百歳の犠牲者、表宗雄さんが車椅子で出席され、参加者を励ましました。第一部は石川社会運動史編纂委員の大森定嗣氏が「治安維持法と『四高反帝同盟事件』」と題して約一時間、当時のビラも添えながら記念講演された。出席者から、富山県「泊、横浜事件」支援と事件発祥の地、紋左旅館の見学、「大沢野農民運動」「イタイイタイ病裁判結果「米騒動発祥の地・魚津」などの見学の成功への発言、事前学習など発言。会員拡大では、一年間に一〇名増やした経験、新会員は何を求めているかなど発言。また「韓国の済洲島事件」賠償問題、スペインの下からの運動による補償問題、二一世紀の人権問題をどう日本で具体化すべきか。憲法を活かす運動と結んだ運動、若い人に元気が出るスローガンを掲げるべきなどの発言が続き参加者も感動。会場では鶴彬も参加した石川の第一、二回メーデー写真を展示しました。(北口吉治)
地域に密着した同盟の任務
広島県本部
七月十一日、広島市幟会館で県本部総会を開催。来賓として日本共産党広島県委員会代表が挨拶。運動方針提案では、広島の原爆で治安維持法犠牲者も多数亡くなっていること。岩国基地問題で同盟会員が奮闘していることなど地域の問題に密着して活動を強め、二二〇名会員を目指して地域に影響力を持つ支部を。また署名目標を七〇〇〇、団体署名三〇〇筆と決めました。呉市では大和ミュージアムブームが懐古意識に乗じてつくられているが、一方侵略戦争に反対して平和と人権の運動を水兵の中に広げた「聳ゆるマスト」の
顕彰碑建設運動があり、DVD「聳ゆるマスト」普及と募金百万円の協力。また県下の犠牲者は八百数十名いることを知らせるなど同盟の大切な任務として指摘され、方針案は全員で承認。新会長に山田慶昭氏を選出しました。閉会後、渡辺力人氏の講演「治安維持法下の広島の解放闘争」を学びました。
(不屈広島県版より
2009年9月15日不屈(毎月15日発行)№423