自衛隊の国民監視活動をただちに中止せよ!
怒りを広げ参院選で痛打を 宮城県 大沼耕治
日本共産党が明らかにした自衛隊の国民監視活動について、その情報が東北方面情報保全隊のものだったこともあって、県内ではあの集会、この行動も自分が参加した行動が監視されていたのかと多くの人が怒りの声をあげています。
さらに仙台市長が「これは当然の活動」と監視活動を容認発言したことが怒りを広げ、抗議活動を強めています。六月二十三日開いた「同盟」宮城県本部の第十七回総会でも、「まさに戦前の特高」「戦争への道は、国民を監視抑圧することと不可分」と論議。自衛隊を糾弾・抗議し中止を求める特別決議を採択、東北方面総監部に抗議することにしました。また、参議院選挙で、戦前の時代を知っている国賠同盟ならではの役割を発揮し、靖国派内閣と改憲勢力に痛打を与えるため奮闘しようと確認しました。
主権在民への挑戦 沖縄県 上山青二
自衛隊による国民監視の実態が暴露され、多くの人々の怒りが高まっています。もともと自衛隊の存在そのものが問題ですが、国民への監視活動を断じて許すことはできません。とくに、沖縄は、新たな基地建設にたいする県民の怒りの行動が高まっており、これを監視するスパイ行動は、まさに犯罪行動そのものです。
広範な国民の怒りの声をあげ、こうした犯罪的スパイ行動をやめさせなければなりません。このような犯罪行動を放置したのは、まさに戦前のようなひどい状況に押し戻されることになる恐れがあります。主権在民、平和と民主主義の路線を断固として守り抜く一人ひとりの自覚した行動が高まることによってこそ、権力の圧力をはねかえす力が大きく高まっていくのです。このことを一人ひとりが自覚して、許しがたい攻撃をはねかえしていこうではありませんか。
同盟中央が政府に抗議
自衛隊情報保全隊による調査・スパイ活動は、単にイラク派兵反対の動きだけでなく、国民の切実な要求や言論、集会の自由をも侵害する監視活動とそれを記録している。このことは明らかに違憲・違法であり、戦前の暗黒政治=治安維持法体制の復活を想起させる行為であり、怒りを込めて抗議する。その資料によれば、われわれ治安維持法国家賠償要求同盟の活動までも監視・記録されている。
再び戦争と暗黒政治を繰り返さないためにも、その全容の公表と国民監視活動の即時中止を要求するものである。(要旨)
2007年7月15日発行 不屈№397