増本一彦同盟中央本部会長記念講演
先人の闘い 『ポツダム宣言』と『日本国憲法』に凝縮
不屈奈良県版 №284
増本一彦氏は講演で、「一八九四年から一九四五年までの五一年間にわたって最も厳しい戦争の暗黒政治の時代に、天皇制軍国主義が引き起こした数次にわたる侵略戦争に命がけで反対し、平和と民主主義と働く者の生活を守る闘いと抵抗をしてきた人々が、この日本に存在したという歴史を直視することが、現代の私たちの歴史認識にとって非常に重要です」と切り出し、「治安維持法等犠牲者等がわが国近現代史に遺した功績は『ポツダム宣言』と『日本国憲法』の二つに凝縮されている」ことを説き、戦後の闘いを広い視野で概括し、今日の「市民連合と四野党協力の前進」に触れつつ、二〇一八年に迎える同盟創立五〇周年と『第一回普通選挙と三・一五事件』九〇年を迎えるにあたって、市民連合のなかで、その前進のために貢献すること、その「かなめは青年層、壮年層の運動の発展にある」と強調、訴えました。
講演する増本一彦国賠同盟本部会長
2016年8月24日、奈良市。
なぜ靖国参拝が国際的に
非難されるのかよくわかった
「靖国参拝がなぜ国際的に非難されるのか?なぜ日本の戦争は侵略戦争だったのか?そして、治安維持法下でも闘いを続けてこられた方々の活動の今日的意味が理解出来て非常に勉強になりました。憲法改正議論との闘いが本格化しますが、改憲派の論を跳ね返せるよう丁寧に勉強をしていきたいです」(高知県、中平考さん)。「青年・壮年たちへ伝えるべき内容が詳しくまとめられ、兵庫でもすぐ生かすべきだと思いました」(兵庫県、T Tさん)。
「若い世代の方たちがたくさんおられるのがとても頼もしく思いました。増本会長の話は、重要なポイントを実に的確に、しかも法律家としての体験も踏まえたより詳細で説得力あふれるものでした。正しい歴史認識を持つためには、半日でも聞いておきたい内容でした。したがってレジメは重要論文だと思います」(奈良県、S Hさん)
など参加者に大きな感銘を与えました。