<FONT SIZE=4>童謡の中の戦争</FONT>
<FONT SIZE=5>蛍の光</FONT>
今回は童謡ではなく学校で歌う「唱歌」です。
卒業式の季節、年配者には忘れられない卒業式の歌です。卒業生をこの歌で送り出しました。
一番
蛍の光、窓の雪
書(ふみ)読む月日、重ねつゝ
何時(いつ)しか年も、すぎの戸を
開(あ)けてぞ今朝は、別れ行く
二番
止まるも行くも、限りとて
互(かたみ)に思ふ、千万(ちよろづ)の
心の端(はし)を、一言(ひとこと)に
幸(さき)くと許(ばか)り、歌ふなり
三番、四番は知っている方は少ないでしょう。
三番
筑紫の極(きわ)み、陸(みち)の奥(おく)
海山遠く、隔(へだ)つとも
その真心は、隔て無く
一つに尽くせ、国の為
お互い別れわかれになっても国のために真心こめて頑張りましょうとうたいます。
四番
千島の奥も、沖縄も
八(や)洲(しま)の内の、護りなり
至(いた)らん国に、勲(いさお)しく
努めよ我が兄(せ)、恙(つつが)無(な)く
「八洲」は日本列島ですが、「いたらん国」とはまだ「支配が行き届いていない国」のこと、「外国」のことです。「いさおしく」とは「勇ましく」、以下「わが背」は「夫、または恋人」、「つつがなく」は「お元気で」の意。なんともすごい歌を小学1年生から歌わされていたのですね。
<FONT SIZE=4>「不屈」和歌山県版 No.296 2016.4.15
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟和歌山県本部</FONT>