多喜二祭で市民劇/没後81年
高校生ら稽古/北海道小樽
北海道小樽市で「没後81年・小林多喜二祭」が開かれるのを前に12日、小樽市民らが市民劇「爺ちゃんは昔戦争に行った」の稽古に汗を流しました。
多喜二祭で劇が行われるのは数十年ぶり。多喜二役を高校生が演じるほか、小学生から79歳まで演劇経験のある人もない人も一緒になってつくり上げています。
作・構成・演出を手掛ける大地巌さん(道憲法改悪反対共同センター事務局長)は「劇や祭を通じて、反戦平和、国民が主人公の時代を求めて命をかけた人たちがいたことや戦争について考えてほしい」と語ります。
物語は、戦争体験者の爺ちゃんが軍国主義の時代、小林多喜二のことを思い起こしながら、「戦争の足音が聞こえてくる」現代に思いをはせます。
主人公の爺ちゃんを演じる藤田尚孝さん(79)は「今の安倍政権の進む方向は戦前のようだと思います。ぜひ、みなさんに見ていただきたい」と話しました。
多喜二祭は20日(木)、小樽市民センターマリンホールで開催。市民劇は午後4時開演(3時半開場)。第2部の講演会は午後6時半開演(6時開場)。演題と講師=「『蟹工船』から見えてくるもの」荻野富士夫氏(小樽商科大学教授)
参加券は1500円。市民劇のみの観覧は500円(中学生以下無料)。主催・問い合わせ=実行委員会0134(32)8560斎藤さん
(2014年02月14日,「赤旗」)