ナチスに英中銀協力/内部文書公開
【ロンドン=時事】英中央銀行のイングランド銀行が1939年、ナチス・ドイツがチェコスロバキア侵略後に略奪した金塊を売却するのに協力していたことが、このほど公開された内部文書で明らかになりました。英各メディアが7月31日報じました。
それによると、金塊は現在の価値で7億ポンド(約1千億円)以上に相当。イングランド銀が、当時の独中銀であるドイツ帝国銀行の代理として売却したといいます。
フィナンシャル・タイムズ紙はこの経緯について、「英中銀をめぐる歴史上で最も暗い出来事の一つ」と指摘。内部文書はイングランド銀高官らによって作成され、1950年に完成しましたが、30日に同銀のウェブサイトに掲載されるまで未公開でした。
2013年08月02日 「赤旗」)