10s20sYモード/京都発
共産党マンガ描いてみた。
ヤマモトヨウコさんマンガ家、26歳
日本共産党の京都府委員会のホームページへのアクセスが倍増! そのきっかけをつくったのは「ヨーコの突撃@共産党 とう☆レポ!」です。京都在住の若手マンガ家・ヤマモトヨウコさん(26)がみた共産党の姿が話題になっています。京都のヤマモトさんを訪ねました。
加來恵子記者
「政党がうちにマンガ依頼?」
それまで、政党と全く縁がなかったので、何してはる人たちなのか、想像できませんでした。
私の中にある議員さんや政治家さんのイメージは、国会で寝てる人。地元では接待やパーティー、宴会を毎晩やるお金持ち。
だから政党の建物は六本木ヒルズっぽいものかと思ってました。
そしたら京都府委員会でしょ…6階建てのエレベーターなし! ビックリですよ!
聞けば、日本共産党は政党助成金もらってないって言うじゃないですか!
そんな政党があったんや! って思いました。
で、マンガを描くにあたって取材をいろんな人にするんですけど、議員さんだけじゃなく、党員や職員の方も勉強してはって、私にいろんな事を教えてくれるんです。
「民青がなんたら、戦争中はどうだった、小林多喜二がどうした、マルクスが…」熱く語る姿にびっくりです。
初日から、レベル99で語られて、9割チンプンカンプン。でもその姿には伝わるものがありました。
政党のマンガだから、マニフェストを伝えるものを描くんだろうなと思っていました。でも違いました。
ラフ(ネーム、マンガの粗絵)で打ち合わせをしていると、宣伝担当のスマート石川さんが〝もっとドギツク、はちゃめちゃに!〟〝オチをつけて〟とかダメだししはるんです。ここまで素直に描いていいんや! 自由度高いなぁ~と思います。
政治と暮らしが結びついてるって思えたのは、倉林明子さん(参院京都選挙区候補)から教わった、10月から上がる京都の水道料金のことや、消費税の問題です。
そんなのイヤだって私が反対の声をあげても、オール与党で通してしまう…。諦めみたいなものがあります…。
でも、取材したみなさんは、熱い思いで活動してはる。しかも仕事や子育て、家事をこなし、さらに活動? 遊びは? って思ってしまいます。
どうしてできるの? って聞いて、返ってくる答えは「楽しいから」。
活動の中で友達に会えたり、終わったら飲みに行ったり、楽しみがあるからと言わはるんです。「へ~っ」ですよ。
私も共感できる倉林さんみたいな人が一人でも増えたらいいなぁと思います。
ずっとテレビの情報が全てだと思ってきました。TPPのデメリットなんて報道しない。取材を通じて、教えてもらったからわかるけど、多くの人はテレビの情報に洗脳されています。現に私も以前は、「維新」が日本を変えてくれる気がしていました。今は支持をしてはいけないような気がしています。だから、本当にどれが正解の政党なのかまだよくわかりません。
ただ、テレビ報道の裏に隠れた事実があるんだということだけは、わかりました。
◇
7月からは、参院選に挑む倉林さんの生い立ち、アッコ(明子)物語を描くヤマモトさん。スマート石川さんと二人三脚で描いていきます。ご期待ください。
1986年、京都府出身。マンガ家兼イラストレーター。多数の青年誌で新人賞を受賞。2011年デビュー後、専門学校の講師として活動中。エッセーマンガは、「とう☆レポ!」が初めて
▼「とう☆レポ!」第7話から。www.jcp-kyoto.jp/comics で全10話公開中
日本共産党京都府委員会の宣伝担当者・スマート石川さんの話
このマンガ企画は、政治も共産党も知らない人の視点で描いてもらいました。共産党の押しつけではなく、読者の目線で興味を持ってもらいたかったからです。ネット選挙が解禁され、気軽なWEBマンガをきっかけに話題にできたら―それが狙いです。
2013年07月07日,「赤旗」