「日本国憲法9条は法律用語で書かれた福音書である。我々日本人の悔い改めの証であり、世界に向かっての信仰の告白である。」これは角田儀平治の言葉である。角田儀平治は1906年に群馬県に生まれ、東大在学中に弁護士の資格を得るや直ちに法廷に立ち、治安維持法違反の人々を弁護するため全国はもとより、遠く朝鮮・満州等でも活躍した。 彼自身、治安維持法違反で逮捕され、一審は実刑2年、当時の東京控訴院で執行猶予4年の判決を受けた入物であり、私の父でもある。1937年にカトリックに入信し、60有余年、誠に真摯なカトリック信者であった。その言葉が冒頭の彼の言葉である。この言葉をモットーに彼は権力に追随することなく、戦後も活躍し続けた。日本の将来を見つめた場合には治安維持法の犠牲者は当然国家から補償を受ける権利がある。それを実現するためにはもっと幅広い国民的な運動を展開しなければならない。これが父の遺言でもあるような気がする。
(元参議院副議長・弁護士)
大震災口実に改憲議論す
すめる策動に厳しく抗議
-秋田県本部が大会
秋田県本部は5月27日、第22回定期犬会を開催、代議員46人が参加しました。
会議では、日本共産党畠山与一県常任委員が県委員長のメッセージを代読し激励しました。
大震災を口実に改憲論議を一挙にすすめようとする策動に、厳しく抗議するとともに、憲法改悪阻止に全力を尽くすこと。また、日本共産党の「原発からの撤退を求める。大国民運動」の呼びかけに応えた署名運動を積極的に推進する。そのために不破哲三氏の講演「科学の目で原発災害を考える」を学習することの重要性が訴えられました。
会議では10人が発言し、治安維持法犠牲者への謝罪と国家賠償の実現をめざす請願署名を毎年1人で300筆を集めている経験、多喜二を学び伝えることで、署名を広げていること、侵略戦争を正当化する中学校教科書を採択しないようにと市町村教育委員会への要請行動、「相沢良」に学ぶツアー、「同盟秋田県本部創立20周年記念誌」の出版と普及、2ヶ月毎に「学習と交流の集い」を開き23回目を迎えた女性部の教訓など、活発な討論が行われました。
署名目標達成、会員拡大
もあと一歩、2支部を再建
-山形
山形県本部は、全国大会直後の6月25日、県本部犬会を開催します。
これまで署名も会員も目標を大幅に達成して大会を迎えようと取り組んできました。署名は、5月国会請願に焦点をあわせていましたから、すでに1万500日標を達成、会員は350目標にあと一歩です。 一
この1年間で2つの支部も再建。両大会が質量ともに国民的運動へ前進できる歴史的犬会となるようがんばっています。
2011年6月15日不屈(毎月15日発行)N0.444 (3)