特報 東日本大震災現地から
23メートルに達する大津波が
【岩手県】全てのものが一瞬にして奪われました。恐ろしい惨状です。M9・0の大地震、23□に達する大津波、そして原発事故-。『哀史三陸大津波』や『津波てんでんこ』の若者山下文男さん(87)は陸前高田氏の病院4階で波に漬かり、奇跡的に助かりました。同盟は25%が久慈・釜石・気仙支部の会員です。険しい復興への道に挑戦しています。 (牛山靖夫)
今も被害が拡大しています
【宮城県】大激震・大津波から2週間。日を追って「被害」が拡大。電話が不通で安否確認も遅れ無事を確認する間もなく家族の死亡・被災が次々に伝えられています。鉛筆一本、紙一枚とて無く、遺体の確認、処理も出来ません。一層悲惨にしているのは寒波。回復を決定的に遅らせているガソリンの不足。原発の破壊が追い打ちをかけています。 (根本京子)
原発の爆発は「想定外」か
【福島県】山口県事務局長、河野幹事、相馬支部会長代理が南相馬の駅休憩所で請願署名の打合せ中、不気味な轟音と強烈な縦揺れ。卓トの書類やコーヒーが吹き飛び、すぐ県本部事務所へ。屋根が飛び、ブロック塀が倒れ、崩れる山道を走る。今いた打合せ場所近くまで津波が。間一髪でした。原発の爆発が「想定外では済まされないと、政府・東電への県民の怒りは沸騰している。 (山口文彦)
ひろがる放射能汚染
【茨城】死者20入、避難者3137人。沿岸部を中心に家を失い、断水も続き、大動脈であるJR線復旧も見通しが立たたない。ほうれん草、原乳などの放射能汚染で出荷停止。さらに水道水汚染。県本部事務所は書類の散乱で実害はなかったが、関東一円にも被害状況は広がている。(久保田俊雄)
2011年4月15日 不屈(中央版) №442 5面