戦後最大の人権侵害
レッド・パージ60周年のつどい
12月11日、レッドーパージ60周年記念のつどいは東京都内で開かれ、250人が参加しました。
来賓の日本共産党市田書記局長は、野蛮な弾圧との不屈のだたかいに敬意を表するとともに、思想・信条の自由をまもる名誉回復と補慣の実現は、歴史の汚点をただす意義を持つと挨拶されました。
記念講演では、明神勲北海道教育大学名誉教授が、レ・パは冷戦を背景とした占領政策の転換にあるとしたうえで、①反共主義の再編強化、②労働組合運動の右傾化、③憲法から日米安保体制への転換、④被害の大規模性など
から、人権と民主主義が職場から奪われていったと指摘。その責任は日本共産党幹部の公職追放。「赤旗」発行禁止を行った米占領軍とともに、レ・パは芦田内閣、吉田内閣が早くから共産党非合法化を提案していたことなどから米・
日の「共同正犯」であり、名誉回復実現は反共主義を崩し、職場に人権と民主主義復権のたたかいであると結びました。
この後、電力、鉄鋼、通信、運輸などのレ・パ被害者が怒りと屈辱の体験を語り、会場は感動と連帯の拍手に包まれました。
連帯の挨拶に立った柳河瀬同盟本部会長は、「治安維持法によって捕われ虐殺された小林多喜二はじめ、多くの犠牲者にたいして国は何の謝罪も補償もしていない。しかも当時の特高警察は戦後誰一人罷免されていない。レ・パ強行の政治的背景となった松川謀略事件を担当した検事も元特高である」と強調、共同のだたかいを呼びかけました。
不屈(毎月15日発行)№439 2011年1月15日